木をふんだんに使って建てられた家の中に入ると、ほんのり漂う木の香りに包まれ、心まで癒やされます。木が持つ温もりや触り心地、調湿効果による快適性が、この上ない心地良さを醸し出してくれるのかもしれません。
写真/永本建設株式会社
吹き抜けの開放感
主にリビングに設ける吹き抜けは、視覚的な開放感をもたしてくれるため、人気があります。それだけでなく、太陽光や風など自然の力を生かして快適な空間を設計する「パッシブデザイン」にも大きく貢献。1階から2階へ立体的に風を通す、夏は熱せられた空気を逃がす、天窓やFIX窓からの光を1階へ取り込むなど、室内を快適に保つためのさまざまな役割を果たしてくれるのです。
写真/旭ホームズ株式会社
写真/IKE HOUSE
写真/株式会社大喜
写真/橋本建設株式会社
写真/株式会社建築工社
リビングに大黒柱
家族が集まるリビングに存在感あふれる太い大黒柱をあしらうと、木が醸し出す安らぎ感と確かに家を支えてくれているという安心感が得られます。まるで森林の中にいるような感覚になるのか、見学会などでも子どもが大黒柱に抱きついている光景がよく見られます。中には大黒柱を背もたれ代わりにしてテレビを見たり本を読んだりする人もいて、リビングに違和感なく溶け込んでくれます。
写真/佐々木順建設株式会社
写真/IKE HOUSE
写真/佐々木順建設株式会社
写真/佐々木順建設株式会社
美しい天井
通常の住宅では隠してしまう天井の構造部分をあえて露出させ、木組みや木目の美しさを見せる工法が主流なのも木造りの家の特徴。これによって天井までの高さが増すため、感じられる開放感も大きくなります。寝転がって木組みの天井を見上げるたびに癒やされるという人も多数。網代天井など伝統的なあしらいで仕上げると、より和風の雰囲気を醸し出すことにつながります。
写真/株式会社建築工社
写真/永本建設株式会社
写真/株式会社建築工社
写真/くすのせ工務店
写真/佐々木順建設株式会社
存在感ある古材
築年数を経た古民家をリフォームなどで再生する場合、天井を抜くと立派な梁が姿を現すことがあります。腐食などがなければそのまま活用すると実に存在感たっぷりで、空間にアクセントを加える役割を果たしてくれます。新築の場合でも、本物の古材や、あえて経年変化したような色や質感に仕上げた材を構造材や梁に使うと、温もりや独特の味わいをもつ空間づくりを行うことができます。
写真/株式会社建築工社
写真/しおた工務店
写真/くすのせ工務店
写真/M’sホーム
写真/株式会社木楽
くつろぎの和室
洋風の生活スタイルが定着した今も、年齢を問わず私たち日本人にとってやはり畳敷きの和室は心安らぐ空間。来客に対応する部屋やゲストルームとしてはもちろん、小さな子どもを寝かせたり、忙しい合間にちょっとごろ寝をしたりと、日常的に便利に使えるのも和室の特徴。ほのかな畳の香りにも癒やされます。中にはリビングを畳敷きにしたり、ダイニングテーブルを掘りごたつにするケースも。
写真/井上建設株式会社
写真/永本建設株式会社
写真/豊北木材工業式会社
写真/旭ホームズ株式会社
写真/永本建設株式会社
おもてなしの玄関
玄関ドアを開けてすぐに広がる玄関空間はその家の「顔」であり、印象を左右するものです。天井が高くハッとするような開放感のある玄関や、純和風の印象を強くする造作の玄関収納など、木造りだからこそ醸し出せる上質感が満ちた玄関には、訪れる客人をもてなす雰囲気が漂います。純和風や和モダンなどさまざまな雰囲気を創出する玄関は、照明やオブジェとのコーディネートも楽しい空間です。
写真/IKE HOUSE
写真/株式会社建築工社
写真/株式会社建築工社
毎日使う水まわり
キッチン、浴室、トイレなど、水まわり設備を配置した空間にも、木を使うことでさまざまな効果が。視覚的に優しさや温もりを感じられたり、木がもつ独特の癒やし効果が期待できます。トイレや洗面脱衣室では冬の寒さを和らげてくれたり、調湿効果も発揮。浴室の壁にヒノキをあしらえば、その芳香に心身とも癒やされます。水濡れも気にせず年を経るごとに味わいが増してくるのも木造りの特徴です。
写真/株式会社建築工社
Kitchen
写真/IKE HOUSE
写真/くすのせ工務店
Bathroom
写真/株式会社建築工社
写真/井上建設株式会社
Toilet
写真/佐々木順建設株式会社
写真/井上建設株式会社
Sanitary
写真/M’sホーム
写真/佐々木順建設株式会社