Hiroshimaken Koumuten Kyoukai
HKK REPORT 広島県工務店協会活動報告 9
地元工務店が互いに連携し災害時、木造応急仮設住宅の建設を迅速に行うための研修会を実施。


①基礎│木杭を打ちつけた後、杭頭を切断して高さをそろえ、土台を敷いていく

②建方│足場をつくった後、柱、梁、屋根と住宅の骨組みを現場で組み立てていく

③断熱│断熱材を柱や石膏ボードとの間に充填。結露の原因にならないよう隙間なく施工

④界壁│界壁は隣室との境界としてだけでなく、防火・防音の役割も持つ
災害時に被災者のための応急仮設住宅を迅速に建設できるよう、「災害時における木造応急仮設住宅の施工実技研修会」が福山市で行われた。一般社団法人全国木造建設事業協会(全木協)に加盟する工務店社員や大工など20名が集まり、杭打ちから土台敷き、建方、界壁まで実際さながらの流れで実施。仮設住宅は2年以内の解体を想定しているため、今回は基礎をコンクリートではなく木杭を使って建てた。本研修の主たる目的は界壁部分の施工で、両面から断熱材を入れて石膏ボードを施工した。互いに声を掛け合いながら作業を進め、断熱材の入れ方についても随時講習を入れながら進行していった。広島県工務店協会の塩田会長は「建方から界壁まで行ったのは全国でも例がない。反省点を生かし、木造応急仮設住宅における広島県の仕様書を作成したい」と総括。今回は東部地域を代表して株式会社加度商が準備を担当してくれた。東西に長い広島県で、西部地域と東部地域の工務店が普段から連携を図り、災害時には互いに応急修理や復興工事で助け合う体制を構築しておく意味でも意義深い取り組みとなった。
被災者の生活再建につながる居住の安定のため平時から連携して住宅応急対策に取り組みたい

迅速な住宅提供で被災者を支援
今後も住宅応急対策に尽力を
作業に当たられる姿を見て、被災者のために1日でも早く住宅を完成させようという平成30年当時の皆様の熱い思いが蘇りました。迅速な木造応急仮設住宅建設のために大変意義深いことであり、今後も平時から皆様とともに住宅応急対策を取り組んでいきたいと思います。
広島県土木建築局住宅課 課長 奥野 功貴さん

被災時は大工の力が頼りに
誇りを持って仕事に邁進
今回のような木造応急仮設住宅だけでなく、災害後には応急修理も必要になります。被災してどうにもならない状況におかれたら、そのときは大工の力だけが頼りになるはず。だからこそ皆さんには誇りを持って、ケガのないように大工の仕事を続けていってほしいですね。
広島県工務店協会 会長 塩田 崇さん
高い技術力をもつ地元工務店と大工の仕事ぶりに頼もしさが感じられた研修会。時間が限られる中、塩田会長は建方から界壁までできたことに広島・福山の大工のレベルの高さを実感。参加した大工たちにとっても普段はなかなかできない貴重な経験になったようだ。
