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広島県工務店協会レポート 6

Hiroshimaken Koumuten Kyoukai

HKK REPORT 広島県工務店協会活動報告 6

 

女性ならではの感性・目線を工務店の力の向上に生かす「女性活躍の会」に注目

 

  

 

女性活躍の会には、設計担当やコーディネーターだけでなく、営業、お客様担当、経理総務担当など、会員は職種を超えて参加  

 

女性活躍の会 研修会・勉強会内容

第1回 工務店にとって必要な女性のちから

工務店にとってなぜ女性の力が必要なのか、基本的な考え方とロールプレイングを実施。

 

第2回 きづきノート・整理・収納編

住まいの「整理・収納」の基礎的知識を学ぶ。

 

第3回 インテリアの基本

心地良い住まいのインテリアの基本を学ぶ。

 

第4回 介護と住まい

お客様の身体の状態に寄り添ったバリアフリーの基本を学ぶ。

 

第5回 パーソナルアシスタントならではの「きづき」について

お客様の不安に寄り添い、快適な暮らしを実現できるパートナーとして、会社とお客様の「架け橋」となるような「暮らしのパーソナルアシスタント」について学ぶ。

 

第6回 スキルアップ編1~整理収納とインテリア~

 

第7回 スキルアップ編2~健康と介護と住まい~

 

第8回 リノベモデルハウスの見学・座学~造作家具とインテリア編~

 

 工務店のさまざまな業務や活動を支援することを目的として、国土交通省などの関係機関の協力のもとに運営されているのが「一般社団法人JBN・全国工務店協会」。その中において、協会に所属する女性会員のために組織されたのが「女性活躍の会」だ。男性社会といわれる建築業界において、女性だからできることや女性ならではの感性を工務店の力の向上に生かすために設立された。家事・育児・介護・仕事など、日々の働きの場で培われた経験を、家づくりのパートナーである工務店としてお客様への提案に結びつけられれば大きな強みになる。女性活躍の会では、所属する女性会員が持つ個々の力を最大限活用できるよう、情報交換や勉強会を実施している。
 広島県工務店協会もその取り組みに参加し、これまで8回の研修会や勉強会を開いてきた。受け身の講義形式だけでなく、テーマに対して自分はどう考えるのかをディスカッションするなど、会員それぞれが主体的に参加して各自のスキルアップを
図っているのが特徴だ。広島県工務店協会(工務店力向上委員会)が先日開催した「設計コンペ」にも参加し、女性のお客様目線に立った住宅の設計プランを立案して発表。こうした積み重ねが、奥様の要望を引き出して提案していく力の向上にもつながることだろう。
 近日中に広島県工務店協会で独自に企画した照明に関する勉強会を予定。新たな学びを仕事にフィードバックすべく引き続き意欲的に取り組む姿勢は、地域に根ざす工務店の力を着実に高めていくに違いない。

 

女性目線に立つプランも披露された設計コンペ

 

 

 

設計コンペの様子

 

女性活躍の会での勉強会だけでなく、広島県工務店協会内の他部門の勉強会にも積極的に参加し学びの場を得ている女性会員たち。本誌特集(P2~9)でも取り上げている工務店力向上委員会企画の「設計コンペ」にも参加した、女性活躍の会会員の市川さん。同じ女性会員が発表した設計プランに対し、女性目線に立った提案であることに共感。キッチン周りの家事動線の良さをはじめ、「玄関で靴を脱ぐ→クロゼットで上着を脱ぐ→リビングへ」という機能的な動線や、コロナ禍を踏まえて玄関に手洗い台を設置するなどの設計に魅力を感じた。「ペットの猫4匹を含めて“8人家族”という表現もいいなと思いました」と、これも女性ならではの感覚だろう。

 

 

女性活躍の会
豊北木材工業株式会社
市川千春さん

 

 

 

 

 

 

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