「呼吸する木」の家がいい、と言っても家の素材の全てを木材にすると、威圧感のようなものを感じる人もいます。丸太でできたログハウスなどは、たまに過ごすならいいかもしれませんが、毎日暮らすとなると少し違和感を感じる人が多いでしょう。住まいに木材の利用が多いと無意識の威圧感を感じるというデータもあります。
木の香りが好ましいと感じる人も多く、そのほどよい香りから「リラックスできる」と感じる人も多くいます。
住まいの木質化は面積的に40~60%の使用割合が最適で、一番リラックスできる割合ではないでしょうか。
日本人の住まいは古くから木と紙と石、土、布、と漆喰、鉄など、自然素材の組み合わせをバランスよく使っているものです。木の家で感じる心地よさは、そうしたバランスから生まれてくると思います。科学的に合成した建材が必ずしも悪いのではありません。住まいのコストを考える上で、そうした建材は大切なファクターです。コスト、視覚、感覚、全てバランスが大切なのです。