断熱

 

 
住む人と家のために

 

家全体を18〜21度に保ち家も人も健康に

 先進国の住宅は断熱性に優れたものが普及しています。日本は年を追うごとに住宅の省エネ基準を段階的に強化しており、新築は断熱性に優れた住宅が増えています。しかし日本人は、暑さ寒さを我慢する傾向にあるためか、特に冬場の廊下や洗面所、トイレなどは寒くて当たり前と思っている傾向にあるのです。こうした室内の温度によって、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こしたり、浴室(脱衣所)やトイレでは「ヒートショック」と呼ばれる最悪の事態が起こりえます。気候が温暖な広島県では住宅の寒さ対策が寒冷地ほどではなく、室内温度をあまり重要視していないように思います。


 室内の温度は年間を通して18度から21度が適温。湿度は55%前後が快適です。特に冬場は冷たい床によって足元から冷えるため、ほんのり温かみを感じる「呼吸する木」を使用するなどの対策がいいでしょう。家の中が温かくなると、体を動かすことが苦にならないので、家庭内のコミュニケーションや外出が活発になり、心身の健康な暮らしにつながります。


 それには家全体をすっぽりと包み込むような寒さ対策(寒冷地に多い外断熱)、さらに進んだ方法として遮熱発想による家づくりがこれから必要です。例えば、わずか8㎜厚の遮熱シートが30㎜の断熱材の2倍以上の効果があります。住宅が進化をとげること、自然循環型の生活を考える上で、高断熱の住まいはエネルギーコストの問題もあって極めて大切なこと。そして「呼吸する木」を使った住まいなら、断熱・調湿度効果が高く室内が快適に保たれます。


 住まいの断熱、遮熱をどう考えるか、その方法や素材などの選択や、工務店としっかり話しておく必要があります。

 

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