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木製玄関ドアのあるく暮らし

 

国産材を使った高気密・高断熱で美しい木製ドア

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存在感が際立つユダ木工の「MIYAMA桧 玄関引き戸」シリーズが採用されたI様邸の玄関

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ユダ木工株式会社 代表取締役 湯田 卓

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国産ヒノキ材にこだわり、木材の乾燥から加工、製造までを自社工場で行う木製ドアをつくり続けるユダ木工の代表。近年は「葉っぱの世紀のはじまり。」をテーマに、自然の摂理に負担をかけず、循環の一部となることを目指している。

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永本建設株式会社 代表取締役 永本 清三

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宮大工として経験を積んだのち、永本建設で地域の木を使った家づくりをスタート。広島の木を使った、人と環境に優しい家づくりを続けながら、大工の伝統技術の継承、地域材の流通の促進、子どもたちへの環境教育などに積極的に取り組んでいる。

永本建設が施工したI様邸のダイニングで語り合う3名。木や珪藻土などの自然素材に囲まれた心地良い空間に会話も弾む

  永本建設では、広島県産の木材を使い、自社大工による木組みの家づくりを行っている。その永本建設が、木の住まいを求める施主にすすめているのが、ユダ木工の木製玄関ドアだ。「毎日使う玄関ドアが良いものであれば、暮らしはもっと豊かになります。ユダ木工さんの木製ドアは、質感や手触りはもちろん、閉めたときの音も良いんですよ。アルミのドアのカチャッという音とは違い、重みのある優しい音がします。私は木製の玄関ドアが大好きなのですが、製作に手間がかかるため、作り続けている会社は全国にもうほとんどありません。それが、幸運なことに、広島にはユダ木工さんという、すばらしい木製ドアのメーカーがある。これはもう、お施主様にもおすすめしないわけにはいきませんよね」(永本代表)。ユダ木工では、大正13年から自社職人による木製ドアづくりを続けている。地元の木材市場でヒノキ材を購入し、製作工程の多くを手仕事で行う。職人が見て、触って仕上げた木製ドアには、本物ならではの重厚感と味わいがある。見た目だけでなく、高気密・高断熱の高い性能を備えているのが特徴だ。「木はアルミに比べて、約1000倍も熱を伝えにくい高断熱素材です。寒い地域で金属を触ると冷たいですが、木はあたたかいですよね。だから、北欧などの寒い地域では現在も木製ドアが使われています。当社では、日本の気候に最も合った国産のヒノキで木製ドアを製作しています。腐朽に対する耐性も高く、木製ドアの素材として大変適しているのです。また、国産材を使うことは品質が良いことはもちろんですが、持続可能な森を守るという意味でも大切だと考えています」(湯田代表)。 

 家の中だけではなく、玄関ドアにも木を用いた、木に囲まれた住まい。永本建設で家を建てた施主のI様は、ユダ木工の木製玄関ドアを採用した。「木製の玄関ドアは木の手触りが良く、使っていて気持ちが良いです。隙間風もなくて、玄関ホールが暖かいので快適ですよ」と笑顔。「子どもが小さいので、結構雑に開け閉めしていると思うのですが、7年経ってもきれいに使えています。玄関ドアだけでなく、無垢の床や珪藻土の壁など家の中もすべて自然素材にこだわってつくっていただいたので、本当に心地良い家になりました。旅行をしても、子どもが『早く家に帰りたい、家のほうが良い』と言うんですよ(笑)」(I様)。

経年変化を楽しめるより豊かな暮らしを実現 

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 玄関ドアは家の顔でもある。I様のお宅では、近所の人から「あの、木のドアのお宅ですか?」と言われることが多いという。「木のドアには存在感がありますからね」と永本代表。本物だからこそ、時間の経過とともに色合いなどが変化して、経年美化も楽しめる。「そろそろ自分で塗り替えてみても良いかな」とI様。ユダ木工では2005年までウレタン塗装を使用していたが、現在は植物由来の自然素材を使った塗装に変えている。そうすることで、定期的なメンテナンスが必要な木製ドアであっても、施主がDIYで気軽に塗装し、美しく仕上げることができる。「自分の家を、いつでも自分で手を入れて住み続けられるって良いですよね。工業的な家だと仕組みがわからないのでいじれませんが、木の家なら、家族の成長に合わせて、自分で調整できます。賃貸の頃は何か不具合があると管理会社へ問い合わせをしなければならなかったので、住まいへのストレスがなくなったと感じています」(I様)。

  高気密・高断熱で省エネを実現するだけでなく、持続可能な未来に向けた豊かな価値観を創造する。このことが評価され、ユダ木工では昨年(2023年)「令和5年度 気候変動アクション環境大臣表彰 普及促進部門」で大臣表彰を受賞した。「私たちは製品にとどまらず、暮らしをつくっていきたいと考えています。木に囲まれた暮らしをすることで、木の大切さを知り、そこから山の大切さにも少し意識を向けていただけたらうれしいですね」(湯田代表)。ユダ木工と永本建設は、ともに地元で植林や海の清掃を行う「はつかいち漁民の森づくり」活動を続ける盟友でもある。

 さらにユダ木工では、木や山を育てる活動の一環として「カーボン・オフセット」の仕組みを通じ、売上の一部を山へと還元している。「カーボン・オフセット」とは、家庭や企業で削減しきれない二酸化炭素の排出に対して、排出量に見合った二酸化炭素の削減・吸収活動に投資、支援をすることで、削減が難しい分を埋め合わせるという考え方だ。ユダ木工は2023年に、植林・森林整備を行う団体へ、同社で1年間に使用するヒノキと同じ数の苗木の金額を支援した。

 また、地域の木材を使うことは、輸送にかかる二酸化炭素の削減にもつながる。家が建つまで、そして暮らしはじめてからの環境負荷の軽減と山の循環に貢献し、木製玄関ドアを使うことで地域の人々にも木の家の魅力を伝えることができる。「自分が選んだものに自信が持てるからこそ、家への愛着が増し、手をかけて大切に住みたいと思えます」(I様)。時代に合ったエシカルな家づくりが、より豊かで、心地良い暮らしを実現している。

 

 

             

       

 

 

 

緑のアプローチを抜け木のぬくもりを感じる木製ドアの玄関へ

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I様邸のアプローチ。木の性質を熟知した永本建設が、木製玄関ドアに直射日光や雨が当たりにくいよう、玄関ポーチの庇を通常より長めに仕上げている

 

木製の玄関ドアと2階のウッドデッキが印象的な外観。ウッドデッキでバーベキューを楽しむこともあり、木に囲まれた暮らしを家の外でも楽しんでいる

ユダ木工の玄関ドアを採用したI様邸の前に立つ、ユダ木工の湯田代表(右)と永本建設の永本代表(左)

【取材協力】

永本建設株式会社

〒738-0024 広島県廿日市市新宮2-14-12
TEL:0829-31-6655

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ユダ木工株式会社

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